試行錯誤、トライアンドエラー、決心とその放棄を繰り返し、ようやく定まった「昼はあんぱん1個」生活。
市販のカフェラテとセットで、近所のスーパーに定期的に買いに行くのが習慣と化し、今日もいつものようにいつもの店で同じものを買ってきたのだが、レジ打ちをしてもらっている店員が昨日と同じであることに気づいたその瞬間、ふと思った。
「あだ名つけられていてもおかしくないな」
うむ、ぜんぜんおかしくない。
むしろオレだったら確実にあだ名つけてるぞ。
そんなわけで、自宅に戻り買ってきたあんぱんをかじりながら、いったいどんなあだ名がつけられるだろうか考えてみた。
今日はその思考の過程を記しておきたいと思う。
まず、あだ名の元になる要素を書き出してみよう。
〈買っているあんぱん〉
第一パンの横浜あんぱん物語(粒あん)
〈セットで買っている飲み物〉
緑のマウントレーニア(エスプレッソ)
見た目の要素も重要だ。
マスクで顔の大半が隠れているためかなり匿名性は高くなっていると思うので、印象に残りうる可能性があるものをリストアップしてみよう。
・だいたい着ているものは黒い(マスクも黒)
・だいたい財布は持っていない(現金直ポケット)
・眉毛が太い
この他、自分でも気づかない癖のようなものがあるかもしれないが、とりあえずこんなところだろうか。
でははじめてみよう。
あんぱんまん
見た目にアンパンマンっぽい要素があれば可能性は高いが、これは色んな意味でナシ、除外して構わないだろう。
あんぱんマウントレーニア
アンパンマンに引きずられて過ぎている上、少々長い。
あだ名にはキャッチーさが必要だ。
あんプレッソ
マウントレーニあん
甘党
うむ。。
発想を変えてみよう。
あんぱんの「餡」も、カフェラテの「コーヒー」も、元は豆からできている。
ということは、だ。
こう言い換えることも可能なのではないだろうか。
豆中毒
…かなりいい線に近づいた感がある。
「今日も来たのよ、豆中毒」「ほんと、豆好きよね」
パートさん同士の休憩中の会話も目に浮かんでくるじゃないか。
しかし、豆というのも幅が広すぎて、「あんぱん」「カフェラテ」「そのふたつをセットで買う奴」という特徴が掴みきれていない。
商品名から攻めてようか。
「横浜あんぱん物語(粒あん)」をメインに、
浜っ子気取り
こさない派
マウントレーニア(エスプレッソ)で、
山男
にがめ派
といったところだろうか。
いや、まて、見た目の要素のことをすっかり忘れていたぞ。
黒ずくめあんこ野郎
財布なしあんこ男
太眉ジャンキー
…これじゃただの悪口じゃないか。
影で言われる分には一向に構わないが、面と向かって言われたら傷ついて半年は寝込んでしまう。
やめてくれ。
しかし、かえっていい感じになってきたかもしれない。
全身黒といって真っ先に思い浮かぶものといえば、やはり「ゴス」。
そしてあんぱん。。
さらにマウントレーニア。。。
ゴス・レーニん
あんぱんの「ん」しか残っていないのがいささか心のこりだが、あだ名のキャッチーさを優先してこれに決めたい。
マルキシストであり、しかもゴス!
これぞ現代における革命家のあるべき姿!!
しかし私は革命よりも、明日もへらへらとあんぱんを食うことのできる日常が保たれることを優先したい。
あんぱんと革命は相性が悪いのだ。
いつものスーパーの店員の方々にはその点ご理解いただき、くれぐれも通報などなさらぬようお願いしたいところです。
※画像メモ
そんなふうに、あだ名とあんぱんのことを考えながら作った、あんぱんのロゴです。
そのままでは面白くないので、新たに発見した「洋服のタグのモックアップ」なるものに埋め込んでみました。
自分でアパレルブランドを立ち上げるなら、名前は「あんぱん」に決まりです。