MIGAKI Kei ミガキケイ

ドカン

ビート・ジェネレーションといえばケルアック、とりわけ『地下街の人びと』の大好きで、もしかしたら青春時代に最も繰り返し読んだ本かもしれない。
しかし不思議なことに内容はなにひとつ覚えておらず、繰り返し読むことに費やしたあの時間は何だったんだろうか、と思わないこともなくはない。
ビート・ジェネレーションという言葉も、その運動の中心にいた人物たちの名前もとにかく響きがカッコ良く、名前のカッコ良さで言えばダントツはウィリアム・バロウズだろ、とかなんとかしょうもないことをぼーっと考えていたときに閃いた、「カットアップでイラスト作ってみたら面白いかも」を実際にやってみました。
なんていうか、「はいじゃあお絵かきしましょーねー」と幼稚園の先生に言われて、何を描くか決めずにとにかく紙に線を描き始めるあの感じに似ていて(とか言いつつそんな記憶は1mmも残っていない)、これは気持ちいい!という感じ。
タイトルを考えるときも「うーん、なににみえるかナー……なんか、ドカーンってかんじがするナー」など、童心に帰るというか単にあたまがパーになってしまった感も含め、定期的にやっていきたいと思わせる快楽があります。
意図や手癖から強制的に離れて「何ができるかわからない」というやり方では、ときどき息子に誘われてやる「ぐちゃぐちゃアート」(正式名称は知らん)も楽しいので、おちゅちゅめです。
ば〜ぶ〜。

Category : イラスト
2022.02.23 Wed

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