MIGAKI Kei ミガキケイ

2022年2月24日

「はじまってしまうんだろうな」という予感があったので驚きはしなかったけれど、だからといってやはりショックであることにかわりはない。
名前と顔をはぎとられ、「死者数」としてカウントされる人びとは、これからどのくらい増えてしまうのだろう。
亡くなった人びと、残された家族や友人たち、傷ついた人びとに、祖国を離れて暮らす人びと、戦争を望まない、決して少なくないはずのロシアの人びとなど、さまざまな人びとのことを考えると、言葉にならない。
ぼくら人類は永遠に愚かなままなのだ。
「もう繰り返さない」というキレイでさっぱりした宣言は、ある種の慰めとしては必要だと思う。
けれど本当に必要なのは、「きっと繰り返してしまう」という眼差しを自分たちに向けつづけ、それを避ける方法を模索し続ける態度なんだろうという気がする。
プーチンの側にはプーチン側の正義があり、その反対側には反対側の正義があり、ずっと先に歴史になったあとで、悪と記述される側が悪になる。
それがどんな種類であれ、正しさの主張にも注意しなくてはならない。
しかしどう考えてもプーチンの側の行いは悪であって、悪以外のなにものでもなく、悪そのもの。
グテーレスの心からのメッセージがプーチンに届くことはないだろう。

本当に悲しい。

Category : ブログ
2022.02.25 Fri

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